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花火とナミダ [うた]

東京SUGOI花火2023


7月5日、東京府中競馬場で開かれた「YUMING 50TH ANNIVERSARY~真夏の夜の夢」に行ってきた。

この催しは、ユーミンの曲が流れる中、それにあわせて、花火がドッカンドッカンあがるというもの。

昨年はローリングストーンズで、サティスファクションなどの大ヒットナンバーが流れる中でそれはそれは美しい花火が夜空を彩った。

確か、ストーンズ様は結成60周年とかで、その記念だったと思う。

そして今年はユーミン!

今年はデビュー51周年なのだそうだが、1年くらい気にしない!

ストーンズのメンバーは来なかったけど、私、ユーミンは絶対にご来場されると踏んだ。

事前のご挨拶の文章に「私のナンバーでどんな花火があがるのか、一番楽しみにしているのは私」と書いてあったのを読んで、ずぅぇったいにいらっさると思った。

お着物姿でご登場されたご本人の挨拶は、めっちゃあたたかい慈愛に満ちたグッとくる言葉の宝石箱!

小さい頃に呉服屋さんの店員さんたちと一緒に競馬場の芝生でピクニックされた思い出、府中には昔、野生馬がいたというお話。

そして、この花火を楽しんで、明日からの皆様の生活が幸せに満ちあふれたものになりますようにと、おっしゃったのには心臓をつかまれた。

このような言葉が出てくるお人はあなた様しかいませんね。

 

「真夏の夜の夢」は絶対にかかる(タイトルだし)、「埠頭を渡る風」も!

「DISTINY」も!

競馬場開催だよ、「右に見えるけーばじょお~」の「中央フリーウェイ」もぜったいだねっ。

「春よ、来い」も多分!

だてにファンじゃない、ここまではビンゴ。

☆セットリスト☆

真夏の夜の夢

満月のフォーチュン

輪舞曲(ロンド)

月夜のロケット花火

中央フリーウェイ

晩夏(ひとりの季節)

不思議な体験

春よ、来い

SWEET DREAMS

埠頭を渡る風

14番目の月

DESTINY

 

初めから真夏の…で何が何だかすごい熱気で。

こんなに飛ばしていいの???と心配になるくらい。

満月…、輪舞曲と私がダンサーであったら駆け出して踊り出したいくらい。

芝生席の方がたは踊っていたらしい。

やっぱり中央フリーウェイ来た!

私は個人的にこの曲は旦那さまとのデートの時に生まれたのではないか、と勝手に思っておる(本当に勝手に)

だいぶ昔、インタビュー記事だったかなぁ、ご結婚前、松任谷さんが納豆スパゲッティをたべたことがないとおっしゃり、ユーミンがつくってデートに持っていった、車の中で食べてもらった時に納豆がエアコンの中に吸い込まれ…買い替えるまでエアコンつけたらずっと納豆の香りがしていた、と読んだ記憶がございまして。

私は勝手に本当に身勝手にこの歌とリンクさせてしまっておるのです。

荒井由実さん時代の曲もたっくさん。

青春が多摩地域だったから?(ご出身は八王子)

うれしい、うれしいよっこの選曲!

最後まで全曲歌えるという喜びにあふれる私(「月夜のロケット花火」は歌詞が出て来なくてメロディーを追った)

「不思議な体験」でなぜか滂沱の涙が私を襲う。

この曲は何度も聞いたし、歌ったし、ユーミンの代表曲のひとつでもあると思うけど、私のベスト10には入っていない。

しかしなぜか泣けて泣けてしかたがなかった。

ユーミンの曲聞いて美しい花火を見て泣いているなんて、会場で私だけだろう…と思っていたら、そんなことなかった。

とっても有名(私も大好きです。毎日楽しみ)なブロガーの方は全曲泣き通しだったそうで。

どうしてかな。

感情があふれてしかたなかった。

 

私が事前に予想していた「恋の一時間は孤独の千年」がもれていたのはちょっぴり残念。

この歌はぜったいに「八王子まつり」の花火のことを歌っておると信じている。

となり町もゆーれる、はーなーびの晩~

毎年やってください、次は恋の一時間を入れてください。

みんなで大合唱できるであろう「まちぶせ」も!

隠れた名曲「冬の終わり」「最後の春休み」「経る時」「入江の午後三時」「ワゴンに乗ってでかけよう」「青春のリグレット」もきっと!

こんなに素敵な「夏の始まりの夜の花火の夢」をどうもありがとう!

 

 

ユーミン追記 思い出があふれたので書いておきます。

 

中学2年の体育の授業が始まる直前。

体育館に行ったら、先に行っていた友達が歌を歌ってた。

「朝陽のなーかでぇーほほえんでぇー」

短い小節だけだったのに、私は動けなくなった。

「かたちのなぁーいあいをーつなぎとめて~~~~~」

なになになになになに、なっち、それなに?だれの歌?

私は親友のなっちに詰め寄り、歌のことを尋ねた。

この日がユーミンとの出会い。

今でもはっきりと体操着姿で歌っている友達の姿を思い出せる。

広い体育館の中で歌詞とメロディーだけが映画館のスクリーンに映っているみたいに大きく大きく光ってた。

「朝陽の中で微笑んで」の入ったアルバム「14番目の月」を買う。

「14番目の月」は「ロシアより愛をこめて」という映画の中で栗原小巻さんがいうセリフ。

満月のひとつ前、14番目の月が私は好き、という内容。

ファンクラブに入る。

アルバムはすべて買う。

その日のうちに何回も何回も聞く。

なっちとどの歌がどのようにいいか、議論する。

さだまさし、谷山浩子、イルカが好きなクラスメイトにユーミンはどう?と布教する。

家で大きな声で歌っていると母が「変わった歌だねぇ」と言ってた。

「5センチの向こう岸」。

これも八王子まつりのシチュエーションの歌詞が出てくる(八王子まつりと信じている)。

中学のころはコンサートとかどうやって行ったらいいのかわからなかった。

最初に行ったのは高校に入ってからだったと思う。

その時のボーイフレンドのお兄さんが誘ってくれた。

お兄さんの彼女さんもいて私史上初のダブルデートだった。

始まる前に入ったレストランで何を頼んでいいのかわからなくて、ボーイフレンドに同じものを注文してほしいと頼んだなぁ(ハンバーグだった)。

演出のきらびやかな夢のような2時間強。

それからずっと好き。

ファンクラブのアンケートで、「ユーミンを花に例えると?」という質問があって。

私は絶対に日本の感じ、和風の花だと思った。

いっぱい図鑑で調べてたどり着いたのが「ヒメコユリ」。

ぴったりだと思った。

アンケート後、数号後の紙面で結果が載っていて、「ヒメコユリ」という回答がありました、って載ってたなぁ(読んでくれてたと、すごくうれしかった)

高校生、大学生、社会人、そして結婚して主婦兼会社員。

そのころからだんだんユーミンから離れていく自分がいた。

歌詞をあんなに掘り下げて、主人公はどういう気持ちなのかを毎日研究していた日々が遠くなっていった。

ここのブログにも書いたんだけど、私の中の「ユーミンの箱」が満杯になってふちまできてあふれてしまったのだと思った。

それからだいぶ時が経ち。

スーパーで夕飯の買い物している時、BGMで聞きなれた曲がかかる。

ユーミンだ。

買い物を忘れて、立ち止まり、動けなくなった。

青春がスーパーで押し寄せてきた。

レコードで持っていたアルバムをCDで買いなおして聞いた。

これまでの生涯で出会った(いや、実際には一方的に出会ったのですが)唯一無二の人、それがユーミンさんです。

後にも先にも「天才だ」と思えるのはユーミンしかいません。

大好きでした。

そしてまた、大好きになっております。

 

 


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