海を見に行く [たび]
近場にも遠くにも、自分から出かけたいと思うことが現在ほとんどなくなっております。
家が好きになっている…
なのですがこの正月休み、久しぶりのマグマのような衝動に突き動かされ、湘南まで行ってきました。
学生のころ、部活で海辺特訓という行事がありました。
新入生が入った五月、江ノ電に乗って湘南の海まで行き、浜辺で運動するの。
あまり楽しくない(笑)
だって場所変えただけでやることは同じだし。
一年の時はわからないまま行って、辛くて泣きそうになった。
二年の時は本当に嫌で休みたかったけど我慢して行った。
そうこうしているうちに、三年になったらそんなにいやでもなくなる。
つまり、これは親睦を深めることが行事の目的の大きなひとつであるということに三年目にしてわかったのですよ。
本当に馬鹿だよね、ワタクシ。
適当に手を抜きながら(時効だ)、ちょっとだけ汗かいてみたりして。
すごく楽しかったら卒業してからも小旅行みたいに行ってたかもだけど、まったく行かなかったのし、忘れていた。
だけど今年はなんとしても行きたくなった。
何年振りかで江ノ電に乗り込む。
時が止まったみたいに変わってない。
いや、学生の時の江ノ電、覚えてない。
だけど懐かしい。
発車するとほどなく海が見えてくる。
子どものように口あけて海を見る。
特訓した最寄駅は鎌倉高校前。
テレビで知ったけど、踏切が有名なんだよね。
スラムダンクに出てる。
踏切目当ての人はいなかったけど、目に焼き付けておく(写真は撮らなかった)。
浜辺に降りるとまさにそこは特訓の風景が広がってた。
先輩、後輩、同級生がここにいたんだよなぁと考える。
当時の情景がぱぁっと広がって急に泣きそうに。
特訓中にぼんやりと見ていた江の島。
何年も経っているけれど、きちんとそこにある。
当たり前のことにじーんとする。
前後左右をながめてこんなだったかなとか、ここはおんなじかなとか考える。
私、どんな感じだったんだろと10代の再現で体動かしてみたり。
できなくて笑っちゃった。
貝殻
浜辺にワタシだけ…ではなく、学生らしき女子グループやおじいさんと孫、親子連れもいた。
遠くて声も聞こえなかった。
雲に覆われる鈍い太陽と柔らかい波を見ながら、当時の同級生と先輩に誓いたいことを誓ってきた。
気持ちはずいぶんとすっきりしたよ。
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